信号の間隔短縮、人身事故47%減 国道58号


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 国道58号の明治橋交差点から嘉手納ロータリー間で9月18日から信号機が青から赤に変わる間隔を短くしたところ、人身事故が約5割減少したことを県警が29日までに発表した。

短縮前(8月7日~9月18日)と短縮後(9月19日~10月31日)の43日間の人身事故件数を比較。短縮後に発生した事故件数は短縮前の67件から約47%減の35件だった。前年同期の事故件数66件からは約47%減少した。
 時間帯別では、午後10時~翌午前6時の夜間で約35%減の13件、同6時から午後10時までの昼間では約53%減の22件だった。
 夜間は速度超過が重傷人身事故につながることを踏まえ、法定速度を超えて走行する車両が赤信号で停止する回数を増やした。昼間は交差点の右折帯が特に渋滞を起こし隣の車線まではみ出す例があったことから、信号が変わる機会を多くして右折帯に車が滞留する前に解消させた。
 これまで通行量により150~160秒(朝夕ピークは170秒)の間隔で信号機の点灯時間を変えてきたが、これを10秒間短縮した。北谷町の砂辺交差点では前年同期と比較して平均速度が49キロから46キロに低下した。県警によると、短縮後に渋滞は増えていないという。
 県警の當山達也交通部長は「人身事故の減少は、一過性のものなのか他の要素があるのか、もう少し検証を続けたい。効果が続くのならば他の区間への拡大や短縮の幅を検討したい」と話した。