辺野古ゲート前、市民に初の逮捕者 工事再開へ警戒続く


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24時間態勢で警戒する市民ら=11日午後9時半、名護市の米軍キャンプ・シュワブのゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する住民らは11日、米軍キャンプ・シュワブの新ゲート前で24時間態勢の抗議行動を開始した。同日午後7時から約45人の市民がゲート前に待機し、歌を歌いながら抗議行動を続けた。

10日夜から11日未明にかけて沖縄防衛局が基地内に資材を運び込んだことを受けて、さらなる夜間搬入を警戒し、抗議活動の時間帯を拡大した。
 10日夜から11日未明にかけては、トラック15台以上が基地内に資材を搬入した。11日は朝から大浦湾などで潜水作業が行われたが、陸上部分での主な工事や資材搬入は12日午前0時半までに確認されていない。沖縄平和運動センターの山城博治議長は「昨年7月にも未明の資材搬入に悔しい思いをしてきた。何としてでも搬入を阻止したい」と語った。
 一方、名護署は11日未明の抗議行動の際、米軍キャンプ・シュワブの警備員に対する暴行容疑で、抗議活動をしていた男(38)を逮捕した。逮捕容疑は11日午前0時46分、米軍キャンプ・シュワブの旧ゲート前で、持っていたペットボトルで警備員の顎を数回小突くなどの暴行を加えた疑い。逮捕当時、男からは酒の臭いがしたがアルコール検知を拒否しており、飲酒の有無は分かっていない。昨年7月に始まったシュワブゲート前で反対運動を続ける市民から逮捕者が出たのは初めて。