翁長知事「大変残念」 会談なく強行に不快感


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海上作業の再開について「大変残念だ」と述べる翁長雄志知事=15日午後4時30分ごろ、県庁

 翁長雄志知事は15日、政府が米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けた海上作業を再開したことについて「大変残念だ。もうちょっと意見交換をする中からこういったことは考えてもらいたい」と述べ、移設問題に関する関係閣僚との会談などが実現しない中、作業が再開されたことに不快感を示した。

 翁長知事は沖縄防衛局による辺野古沖でのフロートや仮設桟橋の設置について、許可手続きや法令との関係の確認を事務方に指示したことを明らかにし「設置に関する詳細を把握し、物事に対処したい」と説明した。再開後の作業に関する法的な確認をした上で県としての今後の対応をあらためて判断する考え。
 翁長知事は「確認を行う間は調査の再開を一時見合わせるなどの配慮をすべきではないか」と求めた。
 一方、近く発足する前知事の辺野古埋め立て承認に関する検証チームの作業が終了するまで作業を見合わせるよう求めるかについては「チームの立ち上げを踏まえてこれから議論し、判断したい」と述べるにとどめた。