法務省、ヘイトスピーチ許さない ポスターで啓発強化


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 法務省はヘイトスピーチ(憎悪表現)と呼ばれる人種差別的な街宣活動をなくすための啓発強化に乗り出す。「ヘイトスピーチ、許さない。」と書かれたポスターを約1万6千枚作成し、19日から中央省庁や全国の自治体などに配布する。

 法務省によると、同省の人権擁護局はこれまでも外国人の人権を尊重するよう呼び掛けてきた。ヘイトスピーチへの関心が高まっていることを受け、特化した対策を取ることにした。
 ポスターやリーフレットを配るだけでなく、小学校での人権教室や企業での研修会などでも積極的に取り上げる予定だ。人権擁護局の担当者は「差別的言動は許されないというメッセージを伝えたい」と話している。
 ヘイトスピーチをめぐっては、民主党と維新の党が規制するための法案の提出を目指しているが、上川陽子法相は「現行法で対応していくことが基本だ」として慎重な姿勢を見せている。
(共同通信)