県高校春季ボウリング 上間(男子)高良(女子)V


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 ボウリングの第1回県高校春季大会は14日、南風原町のサザンヒルで行われ、男子は上間僚(具志川商)、女子は高良綾音(那覇商)がそれぞれ頂点に立った。高良は女子のハイゲームとハイシリーズも受賞した。男子のハイゲームは上原朋久(小禄)、ハイシリーズは與儀桐士(美来工科)だった。

◆投球に集中、着実に得点 上間「全ていい状態」
 上間僚(具志川商)は好感触を手に大会本番を迎えていた。「前日の練習から調子が良くて、全てが一番いい状態だった」と言う。思い描いた通りのコースに投げ、着実に得点を重ねた。試合後のアナウンスで優勝を知らされ、「1位になるとは思わなかった」と驚いた。
 目標は全てのゲームで200点以上を出すことだった。周囲の選手を意識せずに自分の投球に集中し、前半3ゲームはいずれも200点超えで首位に立った。後半最初こそ179点だったが、後半3ゲーム平均で200点以上を維持して首位を守り切った。
 「今日は全てがイメージ通りだった」と達成感をにじませる。3月には全国大会に出場する予定で「緊張せずに平均200を超えるプレーをやりたい」と決意を語った。

◆自分に「大丈夫」ミス断ち安定感 高良、全国へ意気込み
 女子の高良綾音(那覇商)は落ち着いていた。「普段なら緊張して力が入る」と言うが、今大会では「自分に『大丈夫だ』と言い聞かせながら投げていた」。前半で首位に立つと、後半もミスの少ない投球で栄冠をつかんだ。
 大会の前までは簡単なスペアも外し、スコアは170前後にとどまるなど調子が上がらなかった。狙ったコースに投げる練習を繰り返すことで安定感を取り戻し、「今日は自分でコースを見つけて投げられた」と成果を実感した。
 最終6ゲーム目でスコアが伸びず「もっと練習が必要だ」と慢心することはない。3月には全国大会が控えており「もっとミスを少なくする」と力強く語った。

※注:高良綾音の「高」は旧字体

前半から首位を守って優勝を決めた上間僚(具志川商)=14日、南風原町のサザンヒル
落ち着いた投球で女子の頂点に立った高良綾音(那覇商)