【アメリカ】遊び通し「沖縄」知ろう 北米県人会がイベント


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こどもの日に伴い行われたタコライスの実演に見入る児童ら=5日、ガーデナ市の北米沖縄県人会館

 ロサンゼルス近郊ガーデナ市の北米沖縄県人会館で5日、こどもの日を記念するイベント「わらびの日」が催された。主催は県人会傘下のヤングオキナワンズ。集まった県系児童らを前に、人形劇や空手のデモンストレーション、図工やタコライスの実演など、沖縄の歴史や文化が随所にちりばめられた遊びに興じながら、親子で楽しいひとときを過ごした。
 ヤングオキナワンズが企画した家族向けイベントは、今回で2回目。体験型のイベントを通じて沖縄の精神を学んでもらおうと、遊んだ後に各自で学習できるようにと作成した子供向けの資料なども配布された。
 タコライスの実演では、「どうして沖縄ではタコスをライスにのっけるの?」という質問に、ヤングオキナワンズのユウコ・ヤマウチさんが「ベトナム戦争時に、基地の近くにあった米兵相手のファストフード店が始めたものといわれているのよ」と説明。「アメリカと違うんだね、面白いね」と納得する子や、親元に走って行って「ベトナム戦争って何?」と聞く児童など反応もさまざま。思い思いの姿で遊びにちりばめられた沖縄を学ぶわが子らを前に、保護者らも楽しそうに目を細めていた。
 (平安名純代通信員)