琉球新報社 
県出身の女性３人のロックバンド「Ｂｌｅａｃｈ（ブリーチ）」がこのほど米西海岸ツアーを行った。昨年５月に日本で発売されたアルバムの全米発売を記念するもので、北はシアトルから南はサンディエゴまでの１５拠点を１４日間で回るというハードなスケジュール。ロサンゼルス地区で２日間にわたって行われたライブには、地元の熱狂的なファンらが詰めかけ、ブリーチワールドを堪能した。
アメリカでのライブは、２００５年１１月にロサンゼルスで行われたモンゴル８００の米初公演のオープニングアクトを務めて以来２年ぶり。その時の公演に訪れた地元の音楽好きの若者らがインターネットのソーシャルサイト「マイスペース」でファンサイトを次々と立ち上げるなど、ロサンゼルスでもブリーチ人気に火が付いた。
今回のライブはほとんどプロモーションがされていなかったため、数日前に口コミで知ってやって来たというファンがほとんどだった。
約４０分間にわたり、はじけるパワフルな演奏を繰り広げた。ライブ終了後は、新アルバムやツアーグッズなどを買い求める観客らが列を成し、メンバーにサインを求める姿が見られた。
ブリーチの漫画キャラクターの刺青を腕に施したダニエル・ハドソンさんは、「２年前のライブを見て以来の大ファン。ライブハウスには毎週足を運ぶが、ブリーチのように魂を揺さぶる演奏で感動させてくれるバンドはアメリカでも数少ない」と話していた。
１９９８年に沖縄で結成されたブリーチのメンバーは、サユリ（ドラム）、カンナ（ギター）、ミヤ（ベース）の３人。一行は２３日に帰沖した。
（平安名純代通信員）
