キングス5連勝 TKbjリーグ第50戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区2位=40勝9敗)は19日、奈良県の奈良市中央体育館でバンビシャス奈良(同10位=12勝37敗)と第2戦を行い、89―54で勝利、5連勝とした。

 第1クオーター(Q)のキングスは動きに重さが見られ、シュートもリングに嫌われた。一方、守備で崩れることなく奈良をわずか9点に抑えると、第2Qに攻撃が爆発した。アンソニー・マクヘンリーの3点弾で口火を切ると、ドゥレイロン・バーンズは内外から得点して奈良を引き離した。後半に入るとルーキーの津山尚大が攻守でチームをけん引。30点以上の差をつける快勝につなげた。キングスは25、26の両日、宜野湾市立体育館に滋賀レイクスターズを迎えてホーム2連戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(41勝9敗)
89―54(16―9,30―16,15―12,28―17)
奈良バンビシャス(12勝38敗)

◆前戦の課題修正
 伊佐勉HC(キングス)の話 昨日の試合はリバウンドを散々にやられたけど、今日は修正できた。準備したことを40分間、遂行するという目標もある程度クリアできた。簡単なミスがあったが、プレーオフでは一つのミスは命取りになるので、そこを徹底的に改善したい。

◆津山躍動 チーム鼓舞
 レギュラーシーズン最終戦に向けて、いい流れができた。ボールと人が動きを止めず、堅守から素早く攻撃に転換する。金城茂之が「キングスのバスケットを遂行できた」と言うように、最後まで自分たちのプレーを貫き通した。
 第2Qの序盤、マクヘンリーの3点弾がリングに吸い込まれると、チームが目を覚ました。バーンズがドライブに3点弾と点を重ねれば、マクヘンリーは豪快なダンクシュートをたたき込む。わずか16点に終わった第1Qがうそのように、攻撃に火が付いた。守備にもいいリズムが生まれ、奈良に難しいシュートを打たせて失点を抑えた。
 第3Qは点数が伸び悩んだが、第4Qに入るとルーキーの津山尚大が躍動してチームを奮い立たせた。スチールにアシスト、3点弾と大車輪の活躍で奈良を置き去りにし、「自分のやるべきことはできた」と達成感をにじませた。
 いよいよ次戦はプレーオフ前の最後の戦いだ。相手は強敵の滋賀。伊佐勉HCは「プレーオフにつながるゲームをする」と闘志を燃やす。津山は「もっとチーム一丸となって、僕自身も力になれるように頑張りたい」と決意を示した。