震災被災3県の子、貧困化深刻 就学援助、1万7千人増加


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 東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県で、家計が厳しく、修学旅行費の補助など行政の就学援助の対象になった小中学生が、最新データの2013年度で、震災前(10年度)と比べ約1万7千人増の約6万7千人に上ることが9日、分かった。

 震災後、保護者の生活再建が進んでいない影響とみられる。13年度以降も状況は好転していないとの指摘もあり、支援団体は「金銭的理由で進学を諦めたりして貧困の固定化につながる恐れがある」と、将来にわたる影響を懸念する。
 各県の教育委員会が把握するデータを共同通信が集計した。
(共同通信)