「山田健太のメディア時評」の記事一覧
表現の自由をめぐる状況について、山田健太氏(言論法)に執筆していただきます。
政治資金の透明化 第三者の監視が必要 首相のバランス論は誤り<山田健太のメディア時評>
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、派閥は表面上解散の方向で、政治倫理審査会が開かれ反省の声が聞かれ、一般会計予算は予定通り年度内成立が確定し、すで ...
安全保障と私権制限 「戦える国」完成形へ 取材・報道の自由も標的<山田健太のメディア時評>
国会では連日、政治とカネをめぐっての議論が続いているが、一方で着々と今国会提出の法案準備が進んでいる。ここでは、思想表現の自由にかかわる法制度を中心に、新法に ...
能登半島地震 問われる報道の真価 課題発見、解決提言も役割<山田健太のメディア時評>
2024年は、衝撃的な大災害や航空機事故から始まり、名護市辺野古の新基地建設で昨年末になされた代執行に基づく軟弱地盤区域への土砂投入が行われるなど、気の重い年 ...
2023年回顧(下) 積み重なる司法判断 報道による検証望まれる<山田健太のメディア時評>
引き続き、この1年間の言論・表現の自由関連の判例や法制状況を振り返る。 明暗 芸術作品に関する助成金交付についての初の最高裁判断だった。映画「宮本から君へ」 ...
2023年回顧(上) 報道への圧力続く 真相報ずる工夫と努力を<山田健太のメディア時評>
インフルエンザの蔓延(まんえん)もあり、東京ではまだマスク姿が目立つ日常が続いているものの、2023年はノーマスク解禁から始まった1年であった。沖縄にとっては ...
ジャーナリストの仕事 資格で職能意識維持 イタリア 最大の脅威は命の危険<山田健太のメディア時評>
プロフェッショナルの仕事はカッコよくて憧れの対象だ。テレビ番組でも、その種の番組が人気を博している。その中には「資格」を有するものもあれば、いわゆるギルド(専 ...
ニュースの価値 ネットは「タダ」定着 ニュース再生 発想転換を<山田健太のメディア時評>
世の中には「ニュース」が溢(あふ)れている。人によってその関心は、イスラエル・パレスチナ衝突だったり、ジャニーズ性加害問題だったり、はたまた藤井聡太八冠だった ...
記者会見の政治利用 公権力と報道は対等 表現の自由は市民の権利 <山田健太のメディア時評>
地方自治体の首長パフォーマンスが目立つ時代だ。1月には馳浩・石川県知事が県政を扱った地元放送局の映画の内容をきっかけに、記者会見に当該社の社長の出席を求めたり ...
記者会見の意味 多面的情報提供の場 口封じの恫喝許されない<山田健太のメディア時評>
深刻な問題が生じている記者会見(コラージュ・久高陽) インターネット社会の中で、政府も企業も国民・消費者に対し直接、情報発信することが一般化している。市民も、 ...
被害者取材・報道 匿名社会 責任曖昧に 監視機能は信頼感が前提<山田健太のメディア時評>
6月発生の大学生殺害事件に際し、遺族からコメントが発表された。「誤った情報がまことしやかに報道されていること/悪意のある情報操作/私たちの住まいはもちろんのこ ...
「大衆的検閲」 続く表現規制立法 容認の空気感が後押し<山田健太のメディア時評>
マイナンバー法など改正関連法が可決、成立した参院本会議=2日午前 1か月が経過したが、5月3日は「世界報道の自由の日(ワールド・プレス・フリーダム・デー)」だ ...
裁判記録の保存・利用 国民共有の財産に 期待したい最高裁報告書<山田健太のメディア時評>
記録保存の在り方を検証する有識者委員会の意見聴取に臨む、神戸連続児童殺傷事件の遺族・土師守さん(右から3人目)=2月14日、最高裁(代表撮影) 1997年に神 ...
マイナカードの弊害 行政サービスに差別 普及ありきは憲法違反<山田健太のメディア時評>
健康保険証とマイナンバーカードを一つにした「マイナ保険証」を利用するための読み取り機=2021年10月、東京都内の病院 4月1日に改正個人情報保護法関連の法令 ...
取材は報じるため オフレコ必要な側面も 取材の自由㊦<山田健太のメディア時評>
11日付の前編で脱オフレコを求めはしたものの、報道現場ではこうした取材手法が一般化し、定番にすらなっている。たとえば逮捕された容疑者の様子は「警察(検察)関係 ...
オフレコ誰のため 政治と慣れ合わぬ緊張感を 取材の自由㊤<山田健太のメディア時評>
記者団の取材に臨む岸田首相。左は荒井勝喜秘書官=2022年11月、首相官邸 岸田文雄首相のスピーチライターとされる荒井勝喜首相秘書官が4日、更迭された。3日晩 ...
見過ごせぬ自由の縮減 なし崩し「閣議決定」常態化 コロナ禍の言論状況<山田健太のメディア時評>
列を組み与那国町の公道を走行する戦闘車(奥)。見つめる住民の姿も=2022年11月17日、与那国町与那国(小川昌宏撮影) 昨年のサッカー・ワールドカップではコ ...
民主主義崩壊の危機 「紙」の新聞は社会への窓 メディアの未来<山田健太のメディア時評>
記者の質問に答える岸田首相=8月、首相官邸 今秋以降、「××新聞いよいよ○台割り込む」といったニュースが続いた。新聞発行部数は1995 ...
実効性ある救済手続きを デモや集会、制約懸念も ヘイトスピーチの規制<山田健太のメディア時評>
沖縄県庁(資料写真) 沖縄県でいわゆるヘイトスピーチ対処条例の検討が進んでおり、本年度中の制定をめざしていると伝えられている。近日中には素案が示され、パブリッ ...
国葬のマスコミ報道 記録、解説が不十分 軍葬もどき、強制の検証を<山田健太のメディア時評>
自民党本部の献花台 大多数の無関心層に対し、岩盤支持層をはじめとする献花台に並び弔意を表する安倍晋三ファンと、安倍政治は許さないとしてきた国葬反対の抗議の声を ...
国と住民の関係性の有り様を考える 中央都合に翻弄され、個人情報保護も一本化へ<山田健太のメディア時評>
公園内の警備に当たる大勢の警察官たち=6月23日午前10時39分、糸満市摩文仁の平和祈念公園(小川昌宏撮影) 8月に入り、広島と福島を巡ってきた。その共通のテ ...
那覇市内の写真展中止 抗議対処へ透明性必要 集会の自由と抗議の自由と 公的施設が保障する責務とは<山田健太のメディア時評>
展示会中止を知らせるパレットグループのフェイスブック 今月開かれる予定だった写真展が、開催に反対する団体等からの抗議を受け直前に中止となった。フォトジャーナリ ...
侮辱罪の強化 批判の自由に抑制始まる 歴史逆転、罪深き法改正<山田健太のメディア時評>
「侮辱罪」を厳罰化する刑法改正案を賛成多数で可決した衆院法務委=5月18日午前 刑法改正の一括法案が今国会で成立し、侮辱罪の厳罰化については7月中に施行される見 ...
放送制度改革、自由と「見る権利」の確保を 転機迎えるNHKと民放<山田健太のメディア時評>
県内のテレビ各局のニュース番組=10日 日本の放送の大きな特徴は、NHK・公共放送と民放・商業放送の二元並立体制だ。この内実は、受信料収入のみで賄われるNHK ...
メディアの公共性 地域性喪失の危機 岐路のNHKネット参入<山田健太のメディア時評>
山田健太(専修大学教授・言論法) 総務省「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」が8月5日、「デジタル時代における放送の将来像と制度の在り方に関 ...
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