「島人の目」の記事一覧

　首里城が焼け落ちたのは残念で悲しいことだ。それが沖縄のシンボルだからではない。それが日本文化の数少ない多様性の象徴的存在でもあるからだ。首里城は琉球王国の終焉 ...

　ドイツのスーパーなどで買い物をしていると、最近はレジで最後にレシートが必要かどうかを問われる。必要だと答えると店員がボタンを押して印刷するが、いらないと言うと ...

　ことしの日本の盆休みは9連休の事例もあったと聞く。また5月のゴールデンウイークは史上初の10連休になった。それを批判して「10連休は特権だ。休みの取れない人も ...

　昨年の夏に息子がドイツの小学校に通い始めてから早くも1年が過ぎた。アルファベットはABCの順序ではなく、聞きやすく発音しやすい順で教えることや、夏休みなどの長 ...

　米バージニア州リッチモンド市の1930年代から続く商店街「キャリータウン」は、ブティックにアンティークの店、エスニック料理店など230店が軒を連ねる。1928 ...

　EU（欧州連合）の議会選挙が5月23日から26日に行われる。加盟28カ国の有権者の合計がインドに次いで世界で2番目に多い巨大選挙。EU離脱を延期した英国の有権 ...

　ワシントンDCにある懐石料理が評判の日本料理店「孚（まこと）」の壁に掛けられた大嶺政寛氏の風景画は、こぢんまりとした品のいい店に調和し、沖縄出身者が訪れると赤 ...

　沖縄の米軍基地を本土へ引き取る運動をしている新潟県の左近幸村さんが、本紙4月17日付の「論壇」で、運動に携わる理由を「自分が住んでいる国の民主主義の在り方を問 ...

　外務省から派遣されてニューヨークに滞在した沖縄県出身の高校生や大学生ら計24人が3月25日、キャロライン・ケネディ前駐日米大使と面会したと共同通信が伝えた（本 ...

　辺野古移設反対が多数を占めた県民投票の結果を受けても、安倍政権が「基地負担を軽減するため辺野古に新基地を造る」と沖縄を愚弄（ぐろう）する言葉を吐き続けるなら、 ...

　米各地にある県人会では琉舞、三線、エイサーなどが盛んに行われているが、その多くに指導者がいない。動画を見ながら練習をしており、次世代への継承が難しいと悩みを抱 ...

　昨年11月、父が101歳で他界した。6月にはイタリア人の義母が92歳で亡くなった。 　そうやって母に続いて逝った父を最後に、妻の両親を含む僕ら夫婦の日伊双方の ...

　つい最近のことだ。知人に紹介された書籍を探しにリトル東京の「紀国屋書店」まで出掛けた。目当ての書籍が見当たらなかったので、代わりに評論家の宮家邦彦氏の新書「Ａ ...

　今月２日はイタリアの盆だった。俗に「死者の日」とも呼ばれる万霊節である。 　カトリックの教えでは、人間は死後、煉獄（れんごく）の火で責められて罪を浄化され、天 ...

　玉城デニー新知事の誕生を受けて、僕はSNS上に「“新基地を作らせない”という“新知事”を選んだ沖縄にバンザイ！！」と投稿した。 　イタリアにいながらインターネ ...

　「いつか沖縄で音楽祭を開催したい」との夢を抱いてきた北米沖縄県人会会員のドーナ・オリバーさん（５２）から家族で沖縄に移住するとの報告が９月下旬にあった。ドーナ ...

県知事選での玉城デニー氏圧勝を伝える全国紙の南ドイツ新聞 　「ロックだ沖縄！」。玉城デニー氏の県知事当確を伝えるニュースを読んで、喜びと驚きとともに携帯のニュー ...

　イタリアのサルデーニャ島は、先月このコラムで言及したように一見すると「本土から遠く離れた明るいリゾート地」という沖縄とよく似たポジティブな一面を持つ。だがサル ...

　「平成のラストサムライ」。映画の題名ではない。最近、ロサンゼルス近郊で８人の有志が「日系パイオニアに感謝する会」を立ち上げ、同会を支援するオンライン・ネットワ ...

　先月、イタリアのサルデーニャ島を訪ねた。最近、日本本土と沖縄の在り方に似た地理的な位置関係や歴史、政治、文化状況などを有する欧州の島を選んでは訪問している。ギ ...

　世界最大の海軍基地があるバージニア州ノーフォーク市。観光の目玉の一つである海洋科学センターのノーティカス海事博物館は、海や米海軍の歴史のすべてが網羅されている ...

　日本にある一般的な野菜の中でイタリアにはないもののひとつがニラである。僕はニラが好きなので仕方なく自分で育てることにした。 　わが家はミラノ郊外のブドウ園に囲 ...

　緑豊かなポーランドの６月は、のどかで国の豊かさを感じる。人々もゆったりと流れる川のように穏やかだ。戦火や悲惨な歴史の変化は旅行者の目に映りがたい。 　ポーラン ...