全員で「メンソーレ」を演奏する歌三線グループ、ハイサイ・ウチナー=10日、日秘劇場
沖縄県人がペルーへ渡って90年の節目の年の1996年、8人の3世の若者たちによって結成された歌・三線グループ「ハイサイ・ウチナー」(代表・菅野ルベンさん)が10日、日秘文化会館劇場で結成10周年記念公演を開いた。
グループは、当時北中城村の研修生として3カ月間沖縄で歌・三線の勉強をしてきた伊佐ハーリーさんが、歌・三線に興味のある8人の仲間を集めて結成にこぎ着けたもので、毎週金曜日を練習日と定め、結成10年の間に会員数も約30人に膨れ上がっている。
開演前には劇場前に早くも長い列ができ、開場と同時に1200人収容の会場は立ち見が出るほどに埋め尽くされた。
まず、ハイサイ・ウチナーによる歌・三線、琴、太鼓の演奏と、元芸大県費留学生たちの踊りによる厳かな「かぎやで風」で幕が開き、詰め掛けた満員の聴衆を魅了した。
つい最近まで、歌・三線や舞踊に携わる人たちの高齢化で、将来が心配されていた。芸大への県費留学制度と市町村による研修生受け入れ制度で、沖縄の伝統文化に触れた彼らが歌・三線に興味を持ち、帰国後ハイサイ・ウチナーのメンバーに加入、毎週練習を重ねて、今回の公演会に至った。県系人社会の間では「これで将来の心配は解消された。沖縄の伝統芸能を演奏し続ける立派な後継者たちが誕生し楽しみだ」ともっぱらの評判である。
今日では、県系人のお祝いの席などに引っ張りだこで、去る1月の県人移住100周年記念祝典での芸能祭で、晴れの大舞台での演奏を立派にこなした経験が今回の10年目の集大成となった。
(赤嶺光弘通信員)
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