「金口木舌」の記事一覧
<金口木舌>就活への号砲
2015/11/12
小津安二郎監督の1929年の無声映画「大学は出たけれど」は、昭和初期が舞台のモノクロ映画だが、こっけいさの中に、今も変わらぬ切なさも伝わる ▼就職活動をするも ...
<金口木舌>戦争を見つめた母
2015/11/11
「優しい昭和の母」が逝ったとスポーツ紙は伝えた。テレビドラマの母親役が記憶に残る。女優加藤治子さんの訃報である。「昭和の母」の素顔は戦争の痛みを知る女性だった ...
<金口木舌>社会の包容
2015/11/10
もう20年以上前になる。今も時々思い出す。北海道で新聞記者をしていたころ、同業の記者に聞いた話だ。所持金10円の少女が関西から札幌まで来て補導された ▼女子中 ...
<金口木舌>「初っ切り」にあらず
2015/11/09
殴ったり、蹴り飛ばしたり。若い力士や行事が土俵で繰り広げる一見、コントのような見せ物が「初っ切り」。相撲の禁じ手を面白おかしく紹介するため、江戸時代から続いて ...
<金口木舌>調書
2015/11/08
後にも先にもそのとき限りだが、捜査機関から取り調べを受けたことがある。任意で何度も聴取され、検事からも事情を聴かれた。処分を受けたわけではないが、気持ちのいい ...
<金口木舌>「ぶちくらせ」問題に思う
2015/11/07
県高校新人体育大会は28競技を終えた。勢力図を塗り替えるべく新チームや個人が始動した ▼結果によらず今後の成長に期待したい。各会場には「一意専心」「戮力協心( ...
<金口木舌>「ハイスクール」から70年
2015/11/06
なぜだろう。与那原町にあるのに知念高校と言い、大宜味村にあるのに辺土名高校と言うのは。実は沖縄の戦後史と深い関わりがある ▼沖縄戦終結の1945年9月、米軍は ...
<金口木舌>新郎の4人の親
2015/11/05
数年前の結婚披露パーティー。米国人の新郎の横に2組の夫婦が並んだ。新郎の両親は彼が幼いころに離婚し、それぞれ再婚。新郎は4人の“親”と抱き合い、感謝の気持ちを ...
<金口木舌>沖縄の痛みと向き合って
2015/11/04
東京都内にあった佐木隆三さんのお宅を1992年春と95年冬の2度訪ねた。復帰20年、「コザ騒動」から25年という節目で話を聞くためである ▼取材が一息ついた後 ...
<金口木舌>言葉の重みと「伝える」責任
2015/11/03
真実やニュースの本質を伝える大切さなど、取材を繰り返す日々は自問自答が続く。そんな中で各記者たちは読者に知ってほしい、心に届けたいと記事を書く ▼10月29日 ...
<金口木舌>ヤングなハート
2015/11/02
10回の節目を迎えたおやじラブロックフェスティバルが1日までの2日間開かれた。筆者もロック好きの40代。歌えて演奏できる「おやじ」の皆さんがうらやましい ▼さ ...
<金口木舌>遺構のロマン
2015/11/01
八重山支局時代、石垣島の廃村跡に通ったことがある。草木生い茂る中で石積みやフール(豚便所)などの遺跡に出合い、かつての島の暮らしに思いをはせた。なぜか遺跡は人 ...
<金口木舌>愛ある名前、愛なき名前
2015/10/31
各種大会記録を扱う運動面で出合う、小中高生の名前が意外と難しい。「大」「陽」「心」「愛」など易しい字でも組み合わせで難読となる ▼きらきらネームと呼ばれる宝塚 ...
<金口木舌>鳴き声に耳を澄ませば
2015/10/30
この時季、北部を訪れた中南部や県外の人に驚かれることがある。山から聞こえてくる「ケーン、ケーン」という音に対してだ。「あの鳴き声は鳥? サル?」といぶかしげな ...
<金口木舌>世替わりとハロウィン
2015/10/29
日曜日の昼下がり。血の付いた白衣姿の女の子3人組が電車に乗り込んだ。ぎょっとしたのもつかの間、次は黒いマントの青年が ▼しかし車内は平然としている。ハロウィー ...
<金口木舌>名作を振り返る
2015/10/28
仲井真弘多前知事が在京キー局のラジオ番組に出演し、翁長雄志知事の辺野古埋め立て承認取り消しは「とんでもない話」と批判した。ご立腹の様子である ▼自己決定権を論 ...
<金口木舌>名を正す
2015/10/27
孔子の論語にある。「名正しからざれば則(すなわ)ち言(げん)順(したが)わず」。「生きるための論語」(ちくま新書)の著者安冨歩さんは「物事にはふさわしい名を与 ...
<金口木舌>本と書店の素晴らしさ
2015/10/26
スマートフォンを使うようになり、読書する時間が減った。これまでは空いた時間に小説を開いたが、今はスマホを手にする ▼それでも定期的に書店には足を運ぶ。書棚を眺 ...
<金口木舌>カレンダー
2015/10/25
書店に来年の手帳が並び始めた。年賀状もそろそろ。早いもので、もうそういう時期になった。その隣では来年の刻(とき)を告げるカレンダーも顔をそろえる ▼卓上型カレ ...
<金口木舌>監視委を監視しよう
2015/10/24
アメリカ映画「博士の異常な愛情」(1964年)は米ソ冷戦下の核戦争の恐怖をスタンリー・キューブリック監督が皮肉を込めて描いた喜劇だ ▼非常事態に慌てる大佐、タ ...
<金口木舌>暖簾の意地
2015/10/23
「白い巨塔」や「沈まぬ太陽」など社会派作品で知られる作家の山崎豊子さんは大阪・船場の老舗昆布屋に生まれた。初期の作品は船場が舞台で大阪商人の生き様や人間模様が ...
<金口木舌>目で話せる喜び
2015/10/22
目だけで書かれた本がある。「わたしは目で話します」(偕成社)という本だ。著者たかおまゆみさんは難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患い、約1年で言葉を失った。 ...
<金口木舌>ユネスコの原点
2015/10/21
若い世代にはジョン・カビラ、川平慈英兄弟の伯父と言った方が通りは良いか。戦後沖縄の文化活動で多彩な顔を持った故川平朝申さんに話を聞く機会があった。22年前であ ...
<金口木舌>産地の恵みが「化ける」時
2015/10/20
会場に爽やかな香りが広がる。10月第2土曜日「カーブチーの日」に本部町内で開かれたイベント。400円詰め放題の企画に取材を忘れ参加し、秋の実りがビニール袋から ...
いま注目のニュース
一覧へ