「金口木舌」の記事一覧

　文化遺産を破壊し尽くした戦争の反省から1946年に発足した国連教育科学文化機関（ユネスコ）。憲章で「人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」と遺産保護 ...

　「売り家と唐様で書く三代目」とは、創業者の財産を3代目が食い潰す様を詠んだ川柳。3代目の遊興や道楽を流麗な唐様の文字に例えた皮肉だ。立憲民主党の野田佳彦さんの ...

　昨秋上京した際、地下鉄の構内にあったポスターに目がとまった。「痴漢　目撃　助けたい　助ける準備、できていますか」。具体的な対処法を、イラストと共に示す ▼東京 ...

　名護市東江の森「ジンガムイ」の漢字表記が「神ケ森」と決まったのは２０２０年のこと。「ジン」は「神」「銭」「陣」と表記が分かれていたが、区民の意見を聞き取り「神 ...

　旧知の縁で石川県能登半島のおおらかな言葉に耳なじんできた。独特の音階、伸びる語尾。「だらぶち」（馬鹿）などといった俗語は豪気で懐かしい ▼大地震の発生から1週 ...

　新年の祝いの席に欠かせないのがおせち料理。弥生時代、作物の収穫を感謝するため神様にお供え物をしたのが始まりとの説がある。健康や長寿、学業成就など、料理の一つ一 ...

　「伴走型支援」は、寄り添いつながり続けることを目的とした支援だ。経済的困窮に苦しむ人に金銭を、病に苦しむ人に医療や介護サービスを提供するだけでは社会的孤立から ...

　「この家庭でなかったら、この子には違う未来があったのかもしれない」。20年余にわたり保護司を務めてきた読谷村の玉城栄子さん（74）は、支援する人の家庭環境を見 ...

　沖縄の経済が息を吹き返している。年間観光客数は800万人に迫る勢いで増え続け、コロナ禍の閉そく感を脱し、すっかり活気を取り戻した ▼振り返ると、けん引役の沖縄 ...

　大災害は不意打ちだと分かっているつもりだった。「天災は忘れた頃に」という格言も肝に銘じているつもりだった。それでも全く予期しなかった元日夕の能登半島地震には言 ...

　米大リーグで活躍する大谷翔平選手がドジャースに移籍する際、会見で開口一番に語ったのは球団関係者への感謝の言葉だった。何度も出てくる「感謝します」に謙虚さと誠実 ...

　人気アニメの曲「アンパンマンたいそう」に次のような歌詞がある。「もし自信をなくして　くじけそうになったら　いいことだけ　いいことだけ　思いだせ」 ▼子どもが歌 ...

　冬休みに入った子どもたち。年末が楽しくて、ウキウキしている。私も便乗して休み気分を味わいたいところだが、ある時期から年末は純粋に楽しめなくなった ▼「いい正月 ...

　年末年始にクリスマス会や餅つき会を開く自治会も多いが、北谷町美浜区自治会はちょっと風変わりだ。シンメーナービ（大鍋）を使った大東ようかん作りが年末の恒例となっ ...

　タイヤメーカーのブリヂストンは、元は足袋を作っていた。1923年の関東大震災の復興で地下足袋は重宝されたが、工場全焼の不運に遭う。災難に乗じて粗製乱造する十数 ...

　「Love like Joe（ジョーのように愛そう）」。2016年6月、殺害されたジョー・コックス英下院議員＝享年41＝は、パワフルに人権活動や難民支援にあた ...

　１９８２年卒の名護高校37期生は、名護市大南の旧校舎で過ごした最後の卒業生。卒業の頃、ヒットした松田聖子さんの曲になぞらえ「赤いスイートピー世代」と呼ばれてい ...

　タクシーのラジオから第九の合唱が流れる年の瀬。空は鈍（にび）色の雨模様で、住めばこれもこの時期の沖縄の日常のひとつだ ▼同じ亜熱帯の奄美の自然を描いた画家の田 ...

　子どもの頃に読んだ漫画の物語。人間は誰もが神様から「才能の種」をもらっているという。その種が芽を出し花を咲かせれば、スポーツや芸能など、それぞれの分野で一流に ...

　裁判官の偽らざる本音か、それともアリバイ作りか。裁判の判決に時々見られる「付言」のことだ ▼今帰仁村の墓から持ち出された遺骨の返還請求を棄却した「琉球遺骨返還 ...

　記事を書いている時、単位を換算しながらふと疑問が湧いた。嘉手納基地を離陸した戦闘機が飛行中にパネルを落とした件で米軍に問い合わせたところ「インチ」や「ポンド」 ...

　ある言葉を「言語」と定義するか、それとも言語に従属する「方言」なのか。そんな議論について言語学者の田中克彦さんが著書「ことばと国家」で記している ▼どちらなの ...

いつの頃からか、講演会で大画面のスクリーンに資料を映しながら話す講師が増えた。難解な話もグラフやポンチ絵を見ながら聞くと理解しやすい。半面、資料ばかりを見て講師 ...