冬季五輪閉幕 各競技の熱い戦いに感動

 第21回冬季オリンピック・バンクーバー大会が閉幕した。4年に1度の五輪に懸ける各選手の意気込みとメダルに懸ける思いは格別だ。各競技での熱い戦いにウインタースポーツに余りなじみのない南国沖縄ながら、スポーツの持つ魅力を堪能した17日間だった。

 メダル争いはアメリカが金、銀、銅合わせて37個で最多。開催国カナダは金でアメリカを上回る14個を獲得した。カナダは過去2回の五輪地元開催で金メダルは0。国を挙げての競技力強化が実った。
 日本選手団は「メダル数10」を目標に掲げて臨んだが、結果は銀3個に銅2個。目標の半分にとどまった。けれども前回トリノ大会が荒川静香選手の金1個だったことを思えば健闘したと言える。
 「お家芸」だった男子スピードスケート500メートルで長島圭一郎選手が銀、加藤条治選手が銅に輝いた。アルベール五輪以来の複数メダル獲得という復活ぶりだった。女子チームパシュートは100分の2秒差で金メダルを逃した。残念の一言に尽きるが、日本スピードスケート陣の層の厚さを示した。
 最も注目された女子フィギュアスケートの浅田真央選手は金に挑んだものの韓国の金妍児(キムヨナ)選手に及ばなかった。国民の期待も大きく、相当なプレッシャーがあったであろう。惜しみない賛辞を送りたい。4年後のソチ五輪では表彰台の真ん中に立ってほしい。
 けがを乗り越えて男子フィギュアで日本に初メダルをもたらした高橋大輔選手の活躍も立派だった。
 今大会で目立ったのはメダルに近い4位、5位の入賞種目がトリノ大会より多かったことだ。確実に競技力の向上が進んでいる証しと言える。
 昨年の行政刷新会議の事業仕分けで民間スポーツ振興費等補助事業が「縮減が妥当」とされ、関係者の反発を招いた。どの競技であれ世界の強豪と戦っていくには強化策充実は欠かせないだけに、政府には今以上の後押しを求めたい。
 スポーツが見る者に計り知れない感動と勇気を与え、活力を生み出すのは指摘するまでもない。
 県から2校が出場する春の選抜高校野球大会が間もなく開幕するほか、6月にはサッカーのワールドカップが控える。大きな大会がめじろ押しで楽しみだ。県勢、日本代表にはバンクーバー五輪以上の感動と元気をもたらしてほしい。

※注:金妍児の「妍」は女ヘンに研の旧字体のツクリ