名護市辺野古の新基地建設をめぐり、沖縄防衛局は12日午前6時半ごろ、県との集中協議を受け8月10日から停止していた工事作業を開始した。防衛局は作業内容について「海底ボーリング(掘削)調査に向けた安全確保のため、フロート(浮具)設置作業を行っている」と説明した。
沖縄防衛局は午前6時半ごろに、関連作業を行う船を海上に出した。午前8時半ごろには、辺野古崎の砂浜でフロートを海上に出そうとする様子が確認された。新基地建設に反対するカヌー隊は12日午前、沖縄防衛局の作業船周辺で抗議を続けている。
防衛局は今後、陸上部分での解体作業や掘削調査など作業を順次再開させる方針。
一方、翁長雄志知事は14日にも辺野古の埋め立て承認の取り消しを表明する予定で、近く事務手続きを開始し、10月中旬ごろに承認を取り消すとみられる。
【琉球新報電子版】