コラム「南風」 東西センター50周年への期待

 7月2日から4日間ホノルル市で東西センター50周年記念式典・国際会議が盛大に開催される。世界各国から約千人の同窓会員が参加し、アジアの発展をテーマに全体会議、分科会と活発な議論が展開される。沖縄からも28人が参加する。
 東西センターは教育研究機関として1960年に米国政府により設立された。この50年間にアジア、太平洋諸国・地域のリーダー養成に努め5万人余の人材を育成、輩出してきた。これらの人々は、各国、各分野でリーダーとして活躍し大きな役割を果たしている。

沖縄からも61年から復帰の年の72年までの11年間に約400人がハワイで学び、戦後沖縄の復興、発展に大きく貢献してきた。
 東西センターはアジア、太平洋地域に強力な人的ネットワークを有しており、その連携の重要性から沖縄同窓会では沖縄からの留学制度の再開を長年強く要請してきた。
 幸い2000年沖縄サミットの折、クリントン大統領が平和の礎前での演説の中で東西センターへの沖縄からの留学制度の再開を発表した。これを機に日米両政府支援による「小渕沖縄教育研究プログラム」がスタートした。この制度により過去10年間に、学者・研究者、大学院生49人がハワイで学んだ。去る6月18日には沖縄県と東西センター沖縄同窓会が10周年記念式典を共催した。この式典に米国駐日大使、東西センター総長、小渕優子衆議院議員、国際交流基金部長、沖縄県知事ら多くの来賓、関係者が出席した。私は実行委員長として東西センターでの沖縄の人材育成の重要性を強調し、この奨学制度の長期継続を強く要望した。来賓の挨拶(あいさつ)でも、この制度の重要性・継続を強調していた。また同時開催の大学院生主催シンポジウムも活力に満ちていた。東西センター50周年記念に当たり沖縄の人材育成に一層期待したい。
(高山朝光(たかやまちょうこう)、ハワイ東西センター沖縄同窓会長)