“七つの顔”地域駆ける 根川さん、4つの大臣表彰受賞


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4度目の大臣表彰状を手に笑みを浮かべる根川清義さん=与那原町新島区公民館

 【与那原】朝は6時に起床し街頭で児童の交通安全指導、夜は行事連絡と区費徴収で地域を一軒一軒を回る忙しい日々を送る一方で、人権擁護委員などの要職をこなし四つの大臣表彰を受賞。根川商店を営みながら七つの肩書を持つスーパーマン的存在、与那原町新島区長の根川清義さん(76)の八面六臂(ろっぴ)の活躍が地域の話題になっている。

 根川さんは町子ども会育成連絡協会長を経て、子ども連合会顧問、町商工会監事、那覇小売酒販組合副理事長、那覇人権擁護委員、県青色申告会連合会名誉会長を歴任。行事では古典音楽の歌三線の地謡を担当する。書道は師範格だ。
 青少年健全育成の功績が認められ、20年前に文部大臣表彰を受けた。次は商工会活動で産業経済大臣、人権擁護で法務大臣、2013年には秋の叙勲を受章。そして昨年は、納税思想の向上に顕著な功績を挙げたとして財務大臣表彰を受けた。
 そうそうたる歩みにも「元気な間にできることはやってみようと思っているうちにだよ」とさばさばした表情で語る。
 新島区で民生・児童委員を務める町教育委員の屋比久澄子さんは「区長のほか区老人クラブ会長としてお年寄りを世話する。忙しい中、あちこち飛び回ってもらい助かっている」と称賛する。
 根川さんは「幸い健康に恵まれ、受賞につながったことがうれしい。これも健康のおかげ」と笑顔を見せた。
(知花幸栄通信員)