
震災被災者の住宅、再建に遅れ コロナで中国から資材届かず

新型コロナウイルスの感染拡大は、東日本大震災で自宅が被災し、再建を目指す人にも影響している。岩手県の沿岸部では仮設住宅を3月末に退去予定だった15世帯が、新型コロナにより中国からの資材供給が滞ったため工事が遅れ、仮設暮らしの延長を余儀なくされている。
陸前高田市のプレハブ仮設に住み、再建中の住宅が完成間近の50代女性は、2月中旬に業者から「トイレなどの資材が遅れている」と連絡を受けた。トイレの設置を待つだけだが、市に相談し5月の大型連休ごろまで退去を延ばすことに。「連休までに届けばいいが、そうでなければ退去して手だてを考えなくては」と肩を落とす。
(共同通信)