
独当局の通信傍受、一部違憲 憲法裁判所、記者団体が提訴
【ベルリン共同】ドイツ憲法裁判所は19日、対外情報機関の連邦情報局(BND)が行う海外の外国人の通信傍受について、一部違憲との判断を示した。傍受が取材活動の重大な妨げになるとして、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」などが提訴していた。欧米メディアが報じた。
判決は基本法(憲法)が定めた報道の自由や通信の秘密への抵触を指摘した。一方、憲法裁は海外での情報活動の重要性を認め、2021年末までに現在の仕組みを是正するようBNDに求めた。
BNDは海外の外国人の電話やインターネット上の通信などを幅広く傍受し、友好国の関係機関と情報を共有しているとされる。
(共同通信)