
金正恩氏、米韓演習に恨み節 2019年トランプ氏宛て書簡

【ワシントン、北京共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が2019年8月にトランプ米大統領(当時)に宛てた書簡で、米韓が同月実施した軍事演習を強く非難し、「私は与えるだけで、何の見返りもない。間抜けに見えてしまう」と恨み節を述べ、事実上の非核化交渉中断を通告していたことが分かった。2人が18~19年に交わした書簡27通の内容を、外交誌フォーリン・ポリシーが13日に報じた。
金氏は19年8月5日の書簡で米韓演習が実施され「閣下、あなたは何をしてくれたのか。何が変わったと国民に説明すればいいのか」と、制裁緩和などの見返りが得られない現状へのいらだちをつづった。
(共同通信)