東京・市谷の防衛省
防衛省は、敵国が偽の画像や動画の流布などにより有利な状況を作り出そうとする「情報戦」への対策を強化する方針を固めた。偽情報を早期に発見・訂正し、日本政府や自衛隊の活動が国内外で支持される環境を整えるのが狙い。2023年度予算概算要求に調査研究や体制強化の経費を計上する。複数の政府関係者が19日、明らかにした。
ロシアのウクライナ侵攻や、中国軍が台湾周辺で行った大規模軍事演習の際には大量の偽情報が確認された。最近では岸信夫前防衛相がウクライナを非難したように装う偽の画像が拡散。岸氏は「フェイクだ」として訂正を求めたが、一部はインターネット上に残ったままだ。
(共同通信)