厚生労働省の専門部会は27日、細いスプレーノズルを鼻に差し込んで液を噴霧し吸い込むタイプの季節性インフルエンザワクチンの製造販売承認を了承した。対象は2~18歳。このタイプは「経鼻ワクチン」と呼ばれ、承認は国内初となるという。近く正式承認される見通し。
了承されたのは製薬大手「第一三共」の「フルミスト点鼻液」。注射と異なり痛みが少なく、接種しやすいのが特長。ウイルスは、鼻や口、気道を介して体内に入ることが多く、経鼻ワクチンを使うと、鼻の粘膜の感染防御効果も高まると考えられている。
2016年に承認を申請。臨床試験では発症予防効果が約29%あったという。