坂本さん、最後まで環境問題憂う 再開発反対で都知事に手紙


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 新潟市の森を視察する「モア・トゥリーズ」の代表を務める坂本龍一さん(中央)=2010年11月

 3月28日に死去した音楽家の坂本龍一さん(71)は最後まで環境問題を憂い、同月初旬にも東京・明治神宮外苑の再開発に反対し、小池百合子・東京都知事らに手紙を送り「目の前の経済的利益のために先人が100年をかけて守り育ててきた貴重な神宮の樹々を犠牲にすべきではない」と事業中断と見直しを求めていた。

 共同通信の書面インタビューに坂本さんは「一人一人が住みたい場所のビジョンを持ち、共有されて都市を形づくる。その先に政治家を選ぶということがある」とメッセージを寄せた。「音楽制作も難しいほど気力・体力ともに減衰しています。残念ながら手紙を送る以上の発信や行動は難しい」と明かしていた。