列車への人接近、自動検知へ AI活用、JR東海


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 ホームの状況を撮影するために車両に取り付けられたカメラ(右上)(JR東海提供)

 JR東海は、ホーム上の人の接近を列車側面に設置したカメラで自動検知し、運転士に通知するシステムの開発を進めている。6月1日からは関西線の営業列車でホームの状況を撮影し、データを収集。AIに学習させ、検知のための画像認識技術を確立し、3年後をめどに実用化する方針だ。

 JR東海によると、使用するのは315系1列車(4両編成)で、1両当たり左右各2カ所にカメラを設置。関西線名古屋―亀山間に投入し、ホームや客の乗降の様子を撮影する。さまざまな時間帯や天候の下で走らせ、多くのデータを取得する。同社は「技術の確立に向けた検証のための撮影で、特定の個人を識別するものではない」としている。