サプリ会社がJADAなど提訴 禁止物質混入巡り賠償請求


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 ドーピング検査で尿を入れる容器。検査の公正性を保つため、検体番号だけで選手の氏名は記されない=2016年、東京都北区

 競泳選手のドーピング違反を巡り、自社製品への禁止物質混入が原因と認定されたことは事実に反し、名誉を傷つけられたなどとして、サプリメントの製造元が日本アンチ・ドーピング機構(JADA)などを相手取り、計約3億6千万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴したことが26日、分かった。提訴は3月。

 提訴したのはサプリの製造、販売を手がける「テクノサイエンス」(千葉県柏市)で、ドーピングに関する民事訴訟は異例。被告は、原因の認定や周知に関わったとされるJADAと日本スポーツ仲裁機構、日本水泳連盟。いずれも裁判で正当性を訴える意向を示し「係争中のため詳細なコメントは差し控える」としている。