クリミア橋、爆発への関与認める ウクライナ情報機関トップ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
 ロシア軍による攻撃を受けて破壊されたウクライナ東部ドニエプロペトロフスク州の住宅=29日(同州提供・ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナの情報機関、保安局(SBU)のマリュク長官は29日までに、昨年10月に起きたクリミア橋の爆発について「敵を遮断しなければならない物流ルートだったために適切な措置が取られた」と述べ、関与を認めた。ユーチューブ上でウクライナ人記者の質問に答えた。

 クリミア橋はロシアが2014年に併合したクリミア半島とロシア本土を結ぶ要衝で、ロシア側は「ウクライナのテロ」と断定。ウクライナ側は一部高官が関与を示唆してきたが、公式には認めてこなかった。マリュク氏は関与の詳細については言及を避けた。

 ウクライナ各地で29日、ロシア軍による攻撃が相次ぎ、東部ドニエプロペトロフスク州では1人が死亡、11歳の子どもを含む9人が負傷した。東部ハリコフ州では妊婦ら7人が負傷した。ウクライナ軍のザルジニー総司令官によると、首都キーウ(キエフ)や郊外には同日、弾道ミサイル「イスカンデル」などによる11発のミサイル攻撃があり、全て撃墜した。