スペイン、７月に前倒し総選挙へ　地方選で与党敗北、重い打撃に

　【パリ共同】スペインのサンチェス首相は２９日、議会を解散し、７月２３日に前倒しで総選挙を行うと発表した。５月２８日に投開票された統一地方選で自身が率いる国政与党の穏健左派、社会労働党（ＰＳＯＥ）が敗北したことを受けた判断。従来は任期満了で１２月に行うと見込まれていた。

　総選挙の前哨戦と位置付けられた統一地方選では国政野党の中道右派、国民党（ＰＰ）が多くの市町村や自治州の議会選で勝利し、極右政党ボックス（ＶＯＸ）が躍進。続投を目指すサンチェス氏に重い打撃となった。

　サンチェス氏は読み上げた声明で「進める政策や政権の担い手に関する国民の意向を明確にする必要がある」と述べた。