福島・大堀相馬焼の物産館が再開 原発事故から12年ぶり


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 大堀相馬焼の物産会館「陶芸の杜おおぼり」で開かれた大せとまつり=3日午前、福島県浪江町

 福島県浪江町大堀地区の国指定伝統的工芸品「大堀相馬焼」の物産会館「陶芸の杜おおぼり」が3日、東京電力福島第1原発事故で休業を余儀なくされてから12年ぶりに再開した。同地区は今も帰還困難区域だが、同館や窯元約20軒は局所的な特定復興再生拠点区域(復興拠点)として、3月31日に避難指示が解除されている。

 同館では4日まで「大せとまつり」を開催。避難先で作陶を続ける七つの窯元の作品が展示販売される。

 再開の式典で浪江町の吉田栄光町長は「避難先で工房を再建し、300年余り続く伝統を守り続けてきた窯元の皆さまに感謝を申し上げる。町全域の復興に向けて取り組みたい」と述べた。