広島スカイレール、乗客急増 国内唯一、廃止惜しむ声


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 2023年末に運行終了予定の「スカイレール」を撮影する観光客=5月、広島市安芸区

 広島市安芸区の住宅団地で運行される交通システム「スカイレール」の乗客数が、2023年末の運行終了が発表された昨年11月以降、急増している。モノレールとロープウエーを一体化した国内唯一のシステムの廃止を惜しみ、国内外の鉄道ファンが訪れている。

 ゴンドラ1両(定員25人)で運行。JR山陽線瀬野駅と団地「スカイレールタウンみどり坂」の1・3キロ、高低差約200メートルを約6分で結ぶ。料金は片道170円。

 車両にスマートフォンを向けていた東京都の男性は「鉄道ファンの同僚から珍しい乗り物があると聞き、一度乗ってみたいと思った。赤字続きなら仕方ないが、なくすのはもったいない」と話した。