新幹線の静岡空港新駅、建設困難 JR東海社長、議論注視


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 記者会見するJR東海の丹羽俊介社長=8日午後、名古屋市

 JR東海の丹羽俊介社長は8日、名古屋市で定例記者会見を開き、東海道新幹線の新駅を静岡空港に整備する静岡県の構想について、建設は困難だとの考えを改めて示した。一方、リニア中央新幹線の沿線10都府県でつくる建設促進期成同盟会で同駅に関して議論されていることに関しては「経過を注視したい」と述べた。

 丹羽氏は新駅について、「既存の駅からの距離が短く、高速で都市間を結ぶ東海道新幹線の性能が発揮できなくなる」と説明し「プラスの効果をもたらすことにはならない」と語った。

 リニア工事に伴う名古屋―大阪の環境影響評価(アセスメント)の法的手続きの着手は「本年度中は難しい」との見解を改めて示した。