若手の離職防止に人事管理を改善 22年度の公務員白書


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
 東京・霞が関の官庁街(手前)。左奥は国会議事堂=2016年

 人事院は9日、2022年度の公務員白書を公表した。若手職員の離職が増え、人材確保が難しくなっている中央省庁の現状を紹介。若手をつなぎとめるために人事管理を改善し、一人一人の事情に応じて細やかに支援する方針を示した。

 採用後10年未満で離職したキャリア官僚は20年度に109人で、13年度に比べ43%増えた。また30歳未満職員の半数超は、自らのキャリアアップなどに対し、上司や人事担当者の向き合い方が不十分だと不満を感じていた。

 人事院は「若手は上司に能力向上を支援してほしいと感じている」と分析。人事担当部局や管理職は若手の考え方や不満を把握し、細やかな対応が求められているとした。