首相、湾岸諸国とFTA交渉再開 外相会合定例化へ、中東歴訪開始


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
 会談前に湾岸協力会議(GCC)のブダイウィ事務局長(左)と握手する岸田首相=16日、ジッダ(共同)

 【ジッダ共同】岸田文雄首相は16日、中東3カ国歴訪で最初の訪問国、サウジアラビアの西部ジッダに到着した。ペルシャ湾岸の6カ国でつくる湾岸協力会議(GCC)のブダイウィ事務局長と会談し、自由貿易協定(FTA)締結に向けた交渉の再開で合意した。来年中に再開する見通し。加盟国との外相会合の定例化でも一致する方向だ。首相は日本時間17日未明、サウジのムハンマド皇太子とも会談する。

 首相はUAEとカタールも訪問予定。産油国との経済関係を強化し、脱炭素に向けた技術協力を打ち出す。ロシアのウクライナ侵攻で不透明感があるエネルギー供給の安定化を図る狙いがある。

 GCCはサウジ、UAE、バーレーン、クウェート、オマーン、カタールで構成。日本は2006年にFTA交渉を開始したが、09年に中断しており、経済界から再開を求める声が出ていた。

 ブダイウィ氏との会談で首相は「湾岸地域は日本のエネルギー安全保障上、極めて重要な位置を占めている。GCC諸国とは伝統的な友好関係を築いてきた」と述べ、協力の具体化に意欲を示した。