日本とサウジ、新エネで協力深化 外相級「戦略対話」創設で合意


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 サウジアラビアのムハンマド皇太子(右)と歓迎式典に臨む岸田首相=16日、ジッダ(共同)

 【ジッダ共同】岸田文雄首相は16日午後(日本時間17日未明)、訪問先のサウジアラビア西部ジッダで、同国のムハンマド皇太子と会談した。脱炭素社会の実現を後押しするため、太陽光や水素、アンモニアといったクリーンエネルギー分野で協力を深めることで一致。2国間関係強化のため、外相級の「戦略対話」創設で合意した。首相は原油の安定供給に謝意を伝えた。

 サウジは石油依存からの脱却を図っており、燃焼時にCO2を出さない水素などの精製技術に関心が高い。首相の中東訪問には日本企業約40社が同行。サウジ側とエネルギー分野などで26件の覚書を結んだ。技術協力を通じて関係を底上げし、原油の安定確保につなげる狙いだ。

 両氏は会談で、国際的なエネルギー市場の安定に向けた連携を確認。先端技術や観光分野での協力も申し合わせた。国際情勢を巡り首相は、ロシアのウクライナ侵攻を念頭に、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持する重要性を強調。ムハンマド氏の関与が指摘される2018年のサウジ人記者殺害事件には触れなかった。