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『アリーキャット』 ずっと見たかった、かっこいい二人のロードムービー

(C)2017「アリーキャット」製作委員会

 俳優の窪塚洋介と、Dragon Ashのボーカルとして活躍している降谷建志が初共演したロードムービーです。監督を務めるのは、俳優として活動するかたわら、『木屋町DARUMA』、『トマトのしずく』などで監督としての才能も発揮している榊英雄監督です。

 窪塚さんは『沈黙-サイレンス-』で演じた日本人信徒のキチジローという物語のキーパーソンを演じたことで世界から注目を浴びていますが、私を含め30代後半の世代には青春時代の憧れであり、カリスマ的な存在ではないでしょうか。未だに記憶に強く残っているのは、2000年に放映されたIWGPこと「池袋ウエストゲートパーク」で演じたキングこと安藤崇(タカシ)役。その後多くの作品でも魅せる彼ならではの独特な日本語の台詞回しは、多くのファンの心を魅了しました。この映画はそんな「ずっと観たかった窪塚洋介」がいっぱい詰まった作品。しかもタッグを組む相手が、こちらも30代後半世代のカリスマ的な存在だったDragon Ashの降谷建志なのですから、野球で言えばドリームマッチのような豪華さで、ストリートからそのまま飛び出したようなかっこいい二人は見ているだけで大満足してしまうことでしょう。

 過去の栄光に囚われた二人の男が、一人のシングルマザーに出会ったことがきっかけで少しずつ変わっていく。マルとリリィのように今の自分にくすぶっている人なら、男性も女性もこの作品を見たら今の自分から一歩踏み出す気持ちになれると思います。★★★★☆(森田真帆)

監督:榊英雄

出演:窪塚洋介、降谷建志、市川由衣

7月15日から全国順次公開


(共同通信)