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『30年後の同窓会』 おじさんたちの普通の会話にホッコリ

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 映画『6才のボクが、大人になるまで。』や『スクール・オブ・ロック』などで有名なリチャード・リンクレイター監督が描いた、おじさんたちの青春ストーリー。遠い戦地で2日前に息子を失ったばかりの主人公は、ベトナム戦争でともに戦った戦友を訪ね、「一緒に息子を迎えに行ってくれないか?」と頼みます。彼と一緒に旅立つのは、男やもめで酒ばっかり飲んで、どうしようもないクズオヤジのサルと、乱暴者の過去を捨てて牧師になったミューラー。

 リンクレイター監督は、会話を紡ぐのが非常に上手な監督さんで、映画『ビフォア・サンライズ』という私の大好きな映画では、電車の中で偶然出会った男女がひたすらおしゃべりをしていく中で惹かれ合っていくというお話でした。この映画でおっさん同士が久々に会って女子会ならぬ、男子会旅行で繰り広げていく会話は本当にナチュラルでおかしい。

 汚い暴言ばっかり吐くサルと、聖人君主のようなミューラーのコンビ、そして主人公・ドクとの何気ない会話は時に笑えて、時にとっても泣けてしまいます。若くてかわいい女優さんも、キラキラハンサムな俳優さんも出てこないけど、この3人のおじさんとのロードトリップに癒されない人はいないんじゃないでしょうか? ★★★★★(森田真帆)

監督:リチャード・リンクレイター

出演:スティーヴ・カレル、ブライアン・クランストン、ローレンス・フィッシュバーン

6月8日(金)から全国公開


(共同通信)