芸能・文化

「恋愛より女のプライド」 弥生美術館で一条ゆかり展

 「プライド」・「コーラス」2007年4月号扉(C)一条ゆかり/集英社

 漫画家一条ゆかりさんの画業を振り返る「集英社デビュー50周年記念 一条ゆかり展 ドラマチック!ゴージャス!ハードボイルド!」が、東京都文京区の弥生美術館で開催されている。

 一条さんは1949年岡山県生まれ。高校時代から貸本漫画に執筆し、68年に雑誌デビュー。不良性と強い野心を持った異色の主人公像は少女漫画の定説を打ち破った。

 内覧会で一条さんは「恋愛漫画家としょっちゅう言われるけど、恋愛はどうでもいい。どうせ男はすぐにいなくなるし」と笑わせつつも、「それよりもどう生きるか。仕事に対する女のプライドを描きたかった」と力説した。

 「デザイナー」「砂の城」「プライド」など、ヒット作の原画約280点(会期中展示替えあり)の他、愛用の道具も展示する。

 81年に連載を始めたアクションコメディー「有閑倶楽部」は、それまでの上品な絵柄のイメージから一転。「主人公たちは、ばかで下品で成り金。しかも老人をたくさん描いたので(資料として)政治家名鑑が欲しかった」と振り返る。

 会場では、第1話を全ページ原画で読むことができる。「(第1話で)女が嫌がるような脂ぎったおじさんを描きました。女性アシスタントがそのおじさんの顔を『見たくない』って隠しながら作業しているのを見て、成功だわと思いました」と秘話を明かした。

 12月24日まで。入館料は一般900円など。問い合わせは同館、電話03(3812)0012。


(共同通信)