芸能・文化

銀座通りがカツラ並木に イチイから植え替え中

 刈り込んだ低木が植えられていたころの銀座=1989年9月、東京都中央区

 東京・銀座の中央通り(銀座通り)に植えられている街路樹が、常緑針葉樹のイチイから落葉高木のカツラに変わりつつある。2020年の東京五輪・パラリンピックを前にした景観整備の一環として、銀座通連合会と東京国道事務所が「銀座通りにふさわしい“大きな景”をつくる」「冬のイルミネーションに似合う」などの条件に合う木を探し、円すい形の美しい樹形に育つカツラを選んだ。

 通り東側の半分近くは昨冬に植え替え済みで、東側の残りと西側はこの冬に工事を行う。

 銀座の街路樹は、これまで何回か種類が変わっている。明治の初めは桜や松だったが、土地に合わず枯れたため、10年ほどでほとんどが柳に変わった。日本情緒を漂わせて銀座のシンボルとなった柳だが、1921年の車道拡幅に際し、全て引き抜かれてしまう。「昔恋しい銀座の柳」と懐旧の情を歌った「東京行進曲」の大流行(29年)が手伝って復活論が盛り上がり、再び柳が植えられたのは32年だった。

 戦後も長く柳の時代が続いたが、木の老化もあって68年、バラ科の低木シャリンバイなどに植え替えられる。2004年に登場したイチイは、銀座通りにふさわしい樹種を選ぶまでの間、試行的に植えられていた。

 東京国道事務所の担当者によると、植樹されるカツラは東西両側合わせて約140本。来年2、3月ごろには全て植え終わるだろうという。


(共同通信)