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『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』 ニコラス・ケイジのぶっ飛び演技が恐怖

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 山小屋でひっそりと暮らしていた主人公の男が、謎のカルト集団に最愛の妻を惨殺されたことをきっかけに復讐の鬼と化し、単身で恐怖のアジトへと乗り込んでいく姿を描いた作品。と、一見どこにでもあるような、リベンジホラーなのですが、主人公をニコラス・ケイジが演じると全く別物の映画になるんです。

 かつてはアカデミー賞の授賞式にも常連だったニコラスですが、栄光の時代に稼いだお金は、信じがたいほどの浪費癖が原因で使い果たしてしまいます。ギャランティーも下がって、低予算映画への出演も増加。すっかりその影を感じなくなってしまいましたが、この映画のニコラスはすごいの一言。完全ハンドメイドの馬鹿でかい武器を自分でこしらえて敵の元へと乗り込んでいくのですが、出来上がる武器が全部冗談かって突っ込みたくなるような凶暴さ。武器が凶暴ってなかなか伝わらないかもしれませんが、こちらが吹き出すほどの残忍な武器をブンブン振り回して雄叫びを挙げるニコラスは、ぶっ飛び演技というものをはるかに超えてモンスターみたいになっています。敵のカルト集団の教祖もなかなかの雰囲気を醸し出しているのですが、血まみれで目を見開くニコラスの顔が一番怖いという面白さ! 前半の穏やかさからは到底想像もできないブチ切れっぷりは必見です! ちなみに、この映画でニコラスはオスカーを狙ったそう。文句が出るか、ハマるのか、まずは自分の目で映画を観てから決めてください! ★★★☆☆(森田真帆)

監督:パノス・コスマトス

出演:ニコラス・ケイジ、アンドレア・ライズブロー

11月10日(土)から全国順次公開


(共同通信)