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シンガポールのアジア支部対抗戦

 支部対抗戦の対局風景

 F1のシンガポールグランプリが開催された9月16日。日本人会のボールルームでは、今年で6回目となる「アジア支部対抗戦」が行われました。

 今回は香港、バンコク、マレーシア、ベトナム、広州、シンガポールにある六つの日本将棋連盟支部と、将棋を世界に広める会、ねこまどチームが参加しました。

 ちょうどこの時期に各地で台風が猛威をふるい、飛行機の欠航などで不参加となった人もいましたが、大会は無事開催となりました。

 私はこの大会の発起人でもある小林健二九段からお誘いをいただき、第1回から伺っています。

 最初は30人程度でしたが、いまや毎年の恒例行事として定着し50人ほどの規模になりました。

 この大会の一番の魅力はチーム戦であるということ。3対3のチーム戦でダブルエリミネーション方式のトーナメントを勝ち上がっていきます。

 普段、1対1の勝負である将棋が、チームとして成績を競うことで、メンバー同士が応援し合うことができ、また支部や団体の名前を背負うことで一個人の対局とは違った重みを持ちます。

 ヨーロッパの大会のように全員が同じ局数を指すのもいいのですが、トーナメントだと上位進出チームの対局を見られる良さがあります。

 同じ支部から複数チームが参加しているところもあり、応援も大切です。

 大勢に見守られる中、バンコク対シンガポールの決勝戦が行われ、バンコクチームが5連覇を達成しました。

 普通の大会なら表彰式で終わるところなのですが、その後に指導対局が行われるのがこの大会の特徴です。

 小林九段、高田尚平七段、そして私の3人で多面指しを行います。

 大会参加者に加えて、シンガポールの子どもたちが来場。ルールを覚えたての子どもも参加し、たくさん駒を落としてもらって挑戦しました。

 イベント全体を通して大活躍だったのは、シンガポール支部長の安部圭一さん。

 選手としても参加しつつ、前夜祭と大会の運営をしてくださいました。全体がとてもスムーズで快適な進行だったのは、安部さんをはじめ、支部の方々の事前準備が素晴らしかったからにほかなりません。

 そして陰で支えてくださったのが奥様とお嬢様で、カメラマンとして全員の対局姿を撮ってくださいました。

 大会中の写真は自分では残せないので、こうした気配りはとてもうれしいものです。

 そしてもう一つの魅力は、将棋仲間と旅行ができるということです。

 私もねこまど教室の皆さんと一緒に、ナイトサファリや植物園など観光に行ってきました。旅は親交を深めます。

 私自身がとても楽しむことができたので、こんな大会をもっと増やしていこうと思いました。さあ、来年はバンコク開催です。

 次回以降は台風を避けるため、開催時期を遅らせて11月になる予定です。今から棋友を集め、ぜひ参加してください!(北尾まどか)


(共同通信)