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2019年の海外普及に向けて

 南フランスの幼稚園にて

 今年も残すところあとわずか。1年の締めくくりとして、2018年を振り返ってみたい。

 日本を出国した回数7回。訪れた国と地域は8(台湾とドイツには2回行った)で、要した日数は述べ55日。これを多いと見るか少ないと見るかだが、私としてはもっと行きたかった。

 内容的にはどうだったか。新規開拓を2カ国(トルコとイタリア)できたことは良かった。

 新しい場所に行くことで少しばかりの種をまき、知見が得られる。それから大事なことと考えている「公教育の場で将棋を伝えること」と「現地で普及する方とのつながりを強くすること」の二つは実現できた。

 こうしてコラムを書かせていただき、状況を伝えることも大切な役目と思っている。

 9年前(2009年)から行っている活動と比べて内容はどうだったかというと、大して進歩していない。

 個人が押しかけて普及するという方法では、ごく限られた空間で数十人から数百人に伝えられる程度にしかならず、このやり方だと場数と道具の数次第で、積み上がりはするものの拡大はしない。

 もちろんそれは単なるきっかけづくりであって、その先に派生することを期待してはいる。

 出会った誰かが将棋の魅力に気づき、仲間を増やしてくれることを。

 私は全世界に将棋を伝えたいのだ。この広い地図に点を一つ一つ打つようなやり方では、遠い来世でもかないそうにない。このあたりでギアチェンジをしないといけない。

 もうすぐ迎える2019年、遠い未来のように思えていた東京オリンピックだってすぐそこだ。日本に注目が集まる時期に、もっと将棋を広めたい。

 私は何をするべきか。将棋界のエバンジェリスト的な個人活動として「世界一周」はするつもりだ。

 理由はいろいろあるけれど、ひとまず訪れたことのないアフリカと南米には行っておきたい。

 そして、個から組織へ。いま点在している将棋プロモーターをつなぐこと、個人ではなくチームを組んで動けるように仕組みを作っていきたい。

 具体的な案としては将棋ツアー(大会)の開催。世界的に広まっているチェス、バックギャモン、ポーカーなどのゲームから学んで、多くの人が集まる大会を定期的に運営したいと考えている。

 そして将来的な目標は世界将棋協会をつくること。その実現に向け、スピードを上げて進もう。(北尾まどか)


(共同通信)