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2年ぶりのエッセン

 将棋メンバーで食事会

 世界最大のボードゲームフェア「SPIEL」。以前もこのコラムで取り上げたドイツのエッセンで開催されるイベントに参加した。

 年々規模が大きくなり、今回(2018年10月)は、「19万人の訪問者、50カ国から1150の出展者が集まり、8万平方メートルの展示スペースで自社製品を展示した」と公式ウェブサイトに記載されている。

 ここで扱われるボードゲームは新しい作品がメイン。映画や小説のように人気作家の作品が発表され、それを買って家族や友人と楽しむのだ。

 最近は日本でもボードゲームカフェがあちこちにできるなど人気が高まり、一般的に定着しつつある。

 今回は私が代表を務める「ねこまど」からスタッフを連れ、ブースを二つ出展した。一つ目の将棋ブースは、「Shogito(しょうぎと)」という動きをデザインした将棋を作っている「Magpie」の喜夛倫子さんと。もう一つのどうぶつしょうぎブースは、ポーランドで「どうぶつしょうぎ」を出版している「EiSysem」さんと一緒にブース運営を行った。

 どうぶつしょうぎブースは「EiSysem」さんが作ってくれたバナーがとても目立ち、初日からたくさんの人が訪れた。

 クッションのような「どうぶつしょうぎ」は子どもたちに大人気だった。

 将棋ブースの方は「Shogito」の展示と半々にして、デュッセルドルフ将棋クラブのジュリアンさん、ミシェルさん、ベルリンのリヒャルトさん、フランクフルト将棋クラブの坂本麻由美さんに手伝ってもらいながら訪れる人々に将棋を教えた。

 「Shogito」の方にもオランダの将棋プレーヤー、バウターさんが加わり、小さいブースながら大所帯である。

 みんな将棋が大好きで、会場で一日中、将棋を教えているにもかかわらず、準備や片付けの合間やレストランで食事を待っているときも将棋を指している。

 毎日、朝から夜まで一緒に働いて仲間としての気持ちが日々強くなっていく。

 3日目のイベント後、みんなで食事に行くことになった。金曜の夜はどこも混雑し、大人数だとなかなか入れない。何軒も回ってやっと入れたピッツェリアで、座るなりすぐに将棋盤を出して対局が始まる。

 そのうち日本的にはXLサイズ以上のピザが1人1枚やってきて、将棋盤を置く場所がなくなり仕方なく中断。巨大なピザにかぶりつきながら将棋の話をして、食べ終わったらまた将棋を指して…なんて楽しい夜! 

 別々の場所で出会った将棋仲間がつながっていく。点が線になり、それが結ばれてさらに広がっていくのだ。(北尾まどか)


(共同通信)