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羽原監督「愛に支えられた作品」 「宇宙戦艦ヤマト」最終章が完成

 「現場は自分を含め、ヤマトに一家言ある人ばかり。議論も衝突もあったが、だからこそ良いものが作れた」と話す羽原信義監督

 人気アニメを新たな解釈で復活させた「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」シリーズの最終章となる「第七章 新星篇」が完成。羽原信義監督は「スタッフ、キャスト、応援してくれたファン。大勢の愛に支えられた作品だった」と振り返った。

 1974年に初代「ヤマト」がテレビ放送されたときからの熱烈なファン。もともと「動く絵を作る」アニメーターの仕事に興味を持っていたが、初めて「映像を超えてストーリーに引き込まれた」のが、2202シリーズのベースの一つとなった映画「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」(78年)だった。

 思い入れの強い作品だけに、監督の打診を受けたときには「自分でいいのか不安だった」という。それでも「他の誰かが作ったのを見て悔しい思いをするくらいなら、生みの苦しみを味わおう」と、参加を決めた。

 製作にはCGも取り入れて迫力ある映像を作り出す一方、要所要所で音楽をじっくり聴かせるなど「ヤマトらしさ」を感じさせる演出を心掛けた。戦艦の大きさ、重厚さを表現するため、本来のスケールより何倍も大きく描いたことも。「手描きの時代にはごく当たり前の演出だった。正しさだけでは表現できないこともある」と力説する。

 最終章では白色彗星帝国ガトランティスとの戦いに終止符が打たれる。羽原監督は「愛の戦士たちの結末を、ぜひ見届けてほしい」と話した。

 「第七章 新星篇」は3月1日から、東京、大阪など全国35館で期間限定上映。


(共同通信)