芸能・文化

目指すは女性に受ける落語 露の紫、東京で初独演会

 露の紫

 女性の上方落語家、露の紫が13日、東京では初めての独演会を開催。ゲストに東京の人気真打ち、春風亭一之輔と、アマチュア時代から親交の深い林家つる子を迎え「今回をきっかけに東京で演じる場を増やし、同性に受ける落語をやっていきたい」と意気込んでいる。

 愛媛県出身。大阪でタレント活動をしていたが、話術を磨こうと寄席「天満天神繁昌亭」の落語講座を受講。「お笑い、お芝居という、自分がしたいことが集約されている」とのめり込み、2008年に34歳で女性落語家の露の都に入門した。

 「落語は男女関係なくできる」との信念を持ちながら、女性が聞いてしっくりくるよう、話に工夫を凝らす師匠の姿勢の大切さも実感する。女優藤山直美の芝居が好き。「落語でも女性にあんな風にスカッとしてもらう」。共感を呼ぶ話題を導入部に盛り込むなど、そのための手だてを模索している。

 東京独演会のトリネタは、歌舞伎役者を主人公にした江戸落語「中村仲蔵」。大師匠に当たる故二代目露の五郎兵衛が手掛けた上方版だ。仲蔵は妻の励ましを受けて試行錯誤し、端役とみられていた「忠臣蔵」五段目の斧定九郎役で観客をうならせる。「諦めずに食らいつけば、糸口はつかめるもの」―。自分に照らして演じているという。


(共同通信)