社会

全域避難の町で慰霊の念仏踊り 太鼓やかねの音、福島県双葉町

 福島県双葉町で「じゃんがら念仏踊り」を奉納する保存会のメンバー=9日

 東京電力福島第1原発事故で全域避難が続く福島県双葉町で9日、東日本大震災の犠牲者を慰霊するために伝統芸能「じゃんがら念仏踊り」が奉納された。原発事故で一時中断したが、2017年からこの時期に町内で行っている。人の営みが途絶えている町で、久しぶりに太鼓やかねの音が響いた。

 避難指示解除準備区域にある神社で、地元の保存会のメンバー5人が浴衣で踊りを披露した。全員が避難中で、遠くは埼玉県から来た踊り手もいた。保存会の鈴木慶一会長(54)は「町の復興も願って踊った。毎年来ると、少しずつ復興が進んでいることを実感する。いつの日にか戻りたい」と話した。


(共同通信)