社会

さようなら「私の平成」 皇居前には多くの人

 平成最後の日、皇居を訪れた人たち=30日午前8時46分

 平成最後の朝は列島の大半で雨となり、30年余り続いた時代に別れを告げる空模様が続いた。「いよいよ終わるんだな」。各地の市民は退位される天皇陛下と皇后さまの歩みと共に「私の平成」を振り返り、新たな令和の時代を見据えた。

 皇居前には降りしきる雨の中、朝から多くの人が足を運んだ。「平成最後の日に皇居を見ておきたかった」と沖縄県浦添市から長男(9)と訪れた会社員当間希和子さん(44)。「沖縄のことを忘れず、思いを寄せられる陛下の姿に感銘を受け、感謝の気持ちで来た」

 二重橋前では傘を手にした観光客らがスマートフォンやカメラで記念撮影。兵庫県加古川市の栄永美保さん(53)は阪神大震災を経験し、東日本大震災では身内も亡くなった。「次々と災害が起きたが、天皇陛下は私たちに寄り添ってくれていると感じた」と振り返った。中国・上海からのツアー客を引率する顧潔さん(31)は「次の時代は中国と日本が今より仲良くなれたらいい」と期待していた。

 大阪市中央区の大阪城公園でウオーキング中、ベンチで一休みしていた大阪府八尾市の無職文渕明夫さん(71)は城を眺めて「(平成も)いよいよ終わるんやなあ」と感慨深げ。多くの災害に見舞われた平成。文渕さんの自宅も昨年の台風21号で屋根が吹き飛んだといい、「もう大きい災害はないとええな。それに戦争もしたらあかん。平和な時代が続いてほしい」と力を込めた。


(共同通信)