社会

NECにサイバー攻撃 17年6月、防衛関連ファイル2.7万件に不正アクセス

NEC本社=東京都港区で2018年、須田桃子撮影

 NECは31日、防衛事業部門で利用している同社サーバーの一部がサイバー攻撃を受け、防衛省に関係する2万7445件のファイルに不正アクセスがあったと発表した。社内のパソコンが外部に不正通信していたものの、同社は「情報流出などの被害は確認されていない」としている。

 ◇「情報流出は未確認」

 同社によると、2017年6月、社内のパソコンが第三者に乗っ取られ、外部と不正通信していたことが判明し、通信を遮断。18年7月に暗号化された通信内容を解読した結果、社内サーバーに保存されていた2万7445件のファイルに不正アクセスがあったことが判明した。

 同ファイルには潜水艦が相手艦の位置を探るソナーのセンサーなどの情報も含まれていたという。ただ、防衛上保護すべき「秘密」や個人情報は含まれていないと説明。不正アクセスはあったが、情報が持ち出された痕跡は見つからず、外部の専門機関による調査でも情報流出は確認されていないとしている。

 NECは18年7月以降、防衛省に対し状況を説明。「関係者に多大な迷惑と心配を掛け、深くおわびする。情報管理体制の強化などに取り組む」としている。

 今年1月20日にはNECと同様に防衛装備やサイバー対策を手がける三菱電機が大規模なサイバー攻撃を受け、約8000人分の個人情報が外部流出した可能性があると発表。サイバー攻撃への対応強化が防衛関連企業にとって大きな課題になっている。

 河野太郎防衛相は31日の閣議後会見でNECに対するサイバー攻撃について「秘密の流出はないとの報告を以前に受けている」と説明。一方で「(NECと三菱電機以外に)防衛関連企業への不正アクセス事案が16年度に1件、18年度に1件ある。秘密は流出していないが、企業と公表に向けて調整している」と話した。【道永竜命、田辺佑介】


(毎日新聞)









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