社会

医療用「N95」マスク再利用促す 厚労省、不足受け容認 自然消滅待つ方法提示 

厚生労働省=東京都千代田区霞が関で2019年2月2日、本橋和夫撮影

 新型コロナウイルスの感染者急増に伴い、医療現場で必要な防護具不足を受け、厚生労働省は本来使い捨ての医療用高機能マスク「N95」について、滅菌処理などをして再利用するよう促す事務連絡を出した。

 N95はウイルスなどの微粒子の95%以上を通さないフィルターを使ったマスク。重症化して人工呼吸器が必要となった患者に気管内挿管する場合などは医療者の感染リスクが特に高く、N95の装着が欠かせない。

 自治体あての事務連絡は10日付で、医療機関への周知を求めた。新型コロナへの対応を念頭にした例外的な取り扱いとして、N95の「再利用に努めること」とした。交換は1日1回とし、使用後は手術器具用の滅菌器を使ってN95を滅菌する方法を示した。滅菌器を使う場合はN95の利用は「2回まで」とした。

 滅菌以外も、医療者1人に5枚のN95を配布し、5日間で順番に使う再利用法を提案した。海外の研究で、このウイルスがプラスチックや紙の上では72時間しか生存できないとの報告があることを受けての措置。一度使ったN95は通気性のよいバッグに保管し、ウイルスが自然に死滅するのを待って再利用する。利用限度回数は示していないが、目に見える汚れや損傷があれば廃棄するよう求めた。

 欧米では既に枯渇している医療機関もあるほか、日本でも医療現場から不足を訴える声が出ている。安倍晋三首相は11日の政府対策本部で「輸入が激減し大変厳しい状況にある」と説明。月内に70万枚を配布する方針を表明している。【横田愛】


(毎日新聞)









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