国際

オバマ氏、バイデン氏を支持「副大統領指名は最良の選択」 資金集め後押し

オバマ前米大統領=米中西部オハイオ州で2018年9月、高本耕太撮影

 オバマ前米大統領は14日、インターネットに公表した動画で、11月の大統領選に向け野党・民主党の候補指名獲得を確実にしている穏健派、ジョー・バイデン前副大統領(77)への支持を表明した。共和党のドナルド・トランプ大統領(73)からの政権奪還を目指す民主党コアリション(連合)の中核的存在として、オバマ氏の態度表明のタイミングが注目されていた。

 オバマ氏は2017年の退任以来、公の場での政治的発信は避けているが、依然として民主党内で最も人気のある一人だ。集金力も突出している同氏の支持表明は、バイデン陣営にとり後押しとなる。

 オバマ氏は動画で09~17年の前政権で副大統領を務めたバイデン氏について「大統領に求められる全ての資質を備えている」と述べた。

 また「彼を副大統領に指名したことは最良の選択だった」と振り返り、バイデン氏がリーマン・ショック後の経済再建や新型インフルエンザ流行への対応で大きな役割を果たしたと指摘。新型コロナウイルス危機にもふれ「暗黒の日々の中でも我々を導き傷を癒やす、人格と経験を持っている」と語った。

 オバマ氏は8日に指名争いを撤退した急進左派のバーニー・サンダース上院議員(78)にも言及。自身とサンダース氏の政策観の違いを認めつつ「より公平で公正な社会の実現を目指す信念を我々は共有している」と述べ、11月の本選に「オール民主党」で臨む重要性を強調した。

 オバマ氏は予備選開始前から、主要候補と個別に会談するなど各陣営と接触する一方、指名争いへの影響を避け、表向きは沈黙を保ってきた。

 サンダース氏の撤退表明で指名争いが事実上決着したことに加え、ウイルス感染拡大の影響で候補指名の党大会が8月に延期され、バイデン陣営の資金集めが難航していることなどを受け、このタイミングでの支持表明となった模様だ。

 オバマ氏は動画で、コロナ危機が終息したあかつきにはバイデン氏と共に遊説に回る考えを表明。当面は、ネットを介したバーチャル選挙資金集めや選挙広告でバイデン氏に協力するものとみられる。【ワシントン高本耕太】


(毎日新聞)









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