社会

森鷗外記念館で新資料7点紹介する企画展 医師の心構え記す 島根

森鷗外が揮毫した題字が印刷された書籍=津和野町町田で2020年4月14日午前10時50分、竹内之浩撮影

 島根県津和野町出身の文豪・森鷗外(1862~1922年)の「鷗外全集」未収録文章や自筆の題字など新発見資料を紹介する企画展が14日、同町町田の森鷗外記念館で始まった。8月30日まで。

 町が2017年に埼玉県の収集家から購入した鷗外関連資料約7500点のうち、同館の調査で19年1~9月に新たに存在が確認された7点。

 目玉は1891年発行の医学書に陸軍軍医でもあった鷗外が森林太郎の本名で寄せた序文。3ページにわたり、目や耳など五官による観察の重要性を訴え、医療機器に頼りすぎる傾向を戒めるなど医師の心構えを説いている。

 日露戦争での戦功をたたえる感状の受領者をまとめた1913年発行の冊子には、鷗外が揮毫(きごう)した「登先殿後」の題字がある。登先は真っ先に敵陣へ攻め込むこと、殿後は軍隊のしんがりを意味し、日露戦争での二つの重要性を表したとみられる。

 他にも依頼に応じて揮毫した中央衛生協会の「衛生大鑑」の題詞、日露戦争の戦記や漢詩集の題箋(だいせん)(題名を書き表紙に貼った紙)など。同館の担当者は「鷗外の医者としての姿勢や独特の筆跡に触れてほしい」と話している。月曜休館(祝日は開館し翌日休館)。同館(0856・72・3210)。【竹内之浩】


(毎日新聞)









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